20160805

 

空海の言葉に、

「三界狂人不知狂 四生盲者不識盲
 生生生生暗生始 死死死死冥死終」

というものがあるそうですね。

 

 

○書き下し文

三界の狂人は狂せるを知らず。四生の盲者は盲いなるを識らず。
生まれ生まれ生まれ生まれても生の始めに暗く、死に死に死に死んでも死の終わりに冥し。

 

 

○訳文

迷いの世界に迷い狂える人々は、それが異常であることに気がつかない。

無知な者は、どんな立場や身分であっても、無知であることを認めない。
何度も生まれ変わっても、前世のことがわからない。
何度も死んでも、後生のことがわからない。

 

 

 

 

 

後半、生死の文字を重ねることで勢いがつくというか、

何度生まれても、何度死んでも、という強い情感がこもっているように感じられます。

 

そういったところが好きな言葉であったりします。

 

 

何か言いたいが、上手く言葉にできないこの感じ。