「あるのではないか」という言葉を使う度、
「ある」と「ない」との両者を同時に見てはどっちなんだ、と笑いそうになる。
類似事項に、「〜ではないのではないか」という言葉を見るとややこしさを感じてしまう、というものもある。
さらにその同族にあたる「〜じゃなくなくなくない?」という言葉が一昔前によく使われたように思いますが、
これに遭遇すると、未だ頭の中で「なくない(=ある)」「ない」の両端に指を振って考える必要に迫られる。
この時、視線を上に遣り、思わず指を動かしてしまうことで我が思考の脆弱性が露見してしまう、というわけなのです。