20160510


「時間を重ねる」




時間って、堆積するものなのだろうか。

形も実像もないけれど、下から上へと積もってゆくものなのだろうか。


時間って不可逆的なものだけれど、

もし時間が入っている容れ物があるとすれば、それをひっくり返すことで時間の流れをまったく逆にすることって、可能なのだろうか。


重ねたとして、その端って一体どこで、
そしてどこで切れて上に積み重なるのだろうか。


重なった時間があるとして、それは誰にもどうすることもできないものなのだろうか。
計り知れないくらい大っきな神でもいて、その神だけが自由に弄んでいたりするのか。


もし各々誰もの頭の中にあるとしたら、
思い出す度に、積み重なった中から一つの時間を取り出して再生しているのだろうか。
引き出しからお目当ての紙を一枚引っ張り出すみたいに。


そもそも時間は媒体として存在し得るのか。
形のないものは目には見えないけれど確かに存在している、でもそれを確かめるにはどうやって?

こういう話になるとプラトンイデア論が関連してくるのでしたっけ、それとも実在論





以上、言葉を字義通りに捉えてみた疑問回でした。